Web 上の情報発信形式はどれがいいのか?

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これは私が常々疑問に考えてきたことです。なかなか真偽の程を確認しにくく、主観でしかものを言えないので、記事に書くかどうか迷っていたのですが、いつまでも私のネタ帳に眠り続けても良くないので、思い切って書いてしまいます。

もしかしたら、後になってからより良い続編を書くかもしれませんが、ともあれ現時点での私の考えをまとめます。

ページビューを増やしたいが、経験的にはサイトの形式で大きな差がでる

私は複数のウェブサイトを運営しています。 主に当サイトのようなプログラミングに関する情報サイトです。

せっかく書いたのでたくさんの人に読んでもらって役に立てたら嬉しいなぁ、と思っています。たくさんの人にたくさん読んでもらう、ということは、PV (ページビュー) を増やしたい、ということなのですが、PV というのはこんな式で得られるものです。

PV = ビジット * (ページビュー / ビジット)

ビジットはユニークユーザーと言っても良いです。

つまり・・・

たくさんの人にサイトに来ていただき・・・ (=ビジット多数)、
一回のビジットでたくさんのページを見ていただく・・・(=高ページビュー/ビジット)
ということになります。

従って、ウェブサイトの成績を表す主な数字は PV ですが、それを成す構成要素としては 「ビジット数」 と 「ページビュー/ビジット」 に分解できます

高いビジット数を得るには、主に SEO で検索エンジンから来てもらうとか、あるいはリンクをしてもらうなどが必要です。

「ページビュー/ビジット」 は、誰かがサイトに来てくれてからどんなアクションをとるかといえるわけですが、これがサイトの形式によって、随分違うんじゃないかな、と思うのです。

もしかしたら、サイトの形式なんじゃなくて、コンテンツそのものの要因の方が大きいかもしれませんが・・・と、確信がもてないところではありますが・・・

ただ、何度か経験しているので確実に言えることは、同じコンテンツでもサイトの形式が違えば、「ページビュー/ビジット」 も大きく変わる場合がある、ということです。

私の経験上気付いていることは、ブログ形式の場合、ページビュー/ビジットが極端に少ない、ということです。

そういうと、「ふふん、書いてることが面白くないからだぞ」 とアルファブロガーの方々にお叱りを受けそうですが・・・ といっても、実際、私の経験ではそうなのです。私の経験では同じ記事をブログ形式から、Web サイト形式にうつしただけで 「ページビュー/ビジット」 がグッと上がるのが普通です

サイト形式で、向き不向きが大きく違う・・・のではないか

ここでは、大雑把に Web の情報発信形態を次の三つに分けます。

  1. ブログ形式
  2. Twitter 形式
  3. Web サイト形式

ブログ形式はいわゆる、このサイトみたいな WordPress やら MT やらその他、ブログサイトなどでホストされている情報です。Twitter 形式は、いわゆる “つぶやき” 系です。いろんなサービスがありますが、ここでは Twitter としておきます。Web サイト形式は、古典的な情報サイト形式で、この状況ではまぁ “上記以外” と思ってくれたらいいです。

私の経験では、ブログ形式は常にバウンス率 (直帰率) が高く、ページビュー/ビジットが低いです。つまり、ちょこちょこチェックしていただけるのですが、深く読んでもらえることが難しいということです。

しかしこれは考えてみるとある程度当たり前のことで、ブログは最新のポストがドーンと前面に出てくるのが普通です。一度チェックしたサイトなら、新着記事を読んで終わり、というのが自然ですよね。

このため、ページビュー/ビジットが低くなる・・・

これはきっとその通りなのだと思います。

Web 情報発信形式別特性

そして、こうした考察から派生して、もう少し突っ込んでみると、Web の情報発信形式ごとにいろんな特性があるので、それに応じた情報発信をしていかないといけないんじゃないかな、ということに気付きました。

いくつか、Web 情報発信形式別特性について考えてみました。

非更新耐性

「ほうっておける性能」 です。Web サイトを複数運営したい、だけど個人運営のWebサイトなぞ、そう頻繁に更新できるものでもありません。

Web サイト形式では毎週の更新はあまり期待されないかもしれませんが、Twitter がひと月に一度のつぶやきでは足りないでしょう。ブログはその中間でしょうか。

その意味で、非更新耐性の高さ順では、次のような評価ができるでしょう。

Web サイト > ブログ > Twitter

リアルタイム性

情報を発信したら、あちらこちらに情報が伝播して行ってもらいたいものです。

Twitter などでは API が用意されていることもあり、あちらこちらに発信した情報が取り込まれていきます。ブログ、Web サイトでは RSS などがその伝書鳩になります。

Twitter > ブログ >= Web サイト

ブログは定型情報なることが多いので、Web サイトよりも上にしてます。

高級感 (ブランドビルディング)

例えばポルシェのウェブサイトが、Twitter やブログだけで構成されることはありません。高級感を出すための画像、フラッシュなど、いろんな細工を盛り込めるのはなんと言っても Web サイト形式でしょう。

続いてブログ。ブログは個人的な意見の発信の場として、オピニオン・リーダー的な人のブランド確立には優れています。

Web サイト > ブログ >> Twitter

PC /携帯端末での読みやすさ

読みやすさは慣れによるでしょうから、なんとも言いにくいですよね。

あえて言えば、やはり Twitter などは、携帯端末で読みやすいアプリケーションが用意されている分携帯では分があるでしょう。

しかし一方で、PC で読むには整理された Web サイトの方が良いようにおもわれます。

柔軟性

ブログについては、ある程度決まっていてこそブログ、という面があるので、高度な柔軟性を求めるわけにはいきません。今回の議論のようなざっくりした中では Web サイト形式ってことになってしまいますから・・・(苦笑)

あまり Web サイト構築に詳しくない人にはいわゆるブログが、簡単にウィジェットを設定できる、とかなんとかで、柔軟性に富むと思われがちです。しかし、サイトを作るのに不便を感じない人には、実は逆に手かせ・足かせになってしまう時もあります。

WordPress はまだテンプレートをいじったり、API とかも整備されてますからいいですが、それ以外はちょっと柔軟性は欠けると感じます。

情報の確か感・完全感

主に物販系のサイトで言うと、ブログは口コミ、個人的意見の場、という印象が強く、あまり向いていないように思われます。ブログをきっかけにそのものの存在を知り、ググって、サイトを見る、という流れが普通ではないでしょうか。

Web サイト > ブログ > Twitter

以上、ここまで、駆け足でみてきましたがどうでしょうか。

まだ十分にまとまりきってませんが、ポイントとしては、あなたのウェブサイト構築時に、求める特性に合わせた形式を選ぶよう気をつけるべきだ、ということです。