WordPress でキーフレーズによる自動タグ付けが可能になりました

久しぶりに Japanese AutoTag のバージョンアップをしました。 これでバージョンは 0.2.15 となりました。

キーフレーズによる自動タグ付け が可能になったので、以前より見た目に美しく、やや SEO のためにもなるタグ付けが可能となりました。

Japanese AutoTag 0.2.15 の新機能 = キーフレーズによるタグ付け

今回の変更によって、形態素解析によってバラした単語単位のタグ付けではなく、キーフレーズによる自動タグ付けが可能になりました。

例えば、「アイスコーヒーを飲みました」 という文があった場合、以前は  「アイス」 と 「コーヒー」 という二つのタグが出来ていました。 今回のキーフレーズによるタグ付けを有効にすれば、「アイスコーヒー」 というタグ付けが可能となります。

いずれにせよ、今回もベースとなる語句解析エンジンは Yahoo! Japan のテキスト解析サービスを利用していますので、テキスト解析の詳細な動作についてはそちらの情報を参照してください。

プラグイン側で独自に対処しているのは、タグ付けに含まない禁則ルールの設定が主な点になります。

Japanese AutoTag のキーフレーズによるタグ付けの有効化方法

キーフレーズによるタグ付け機能デフォルトで無効にしています。これまでプラグインをお使いの方に影響しないようにするためです。

キーフレーズによるタグ付けを有効化するためには、Japanese AutoTag のオプション設定ページにて、Key Phrase Tagging の欄にあるチェックボックスをチェックして、変更を保存してください。

これで、キーフレーズによるタグ付けが有効化されます。

キーフレーズによるタグ付けの良いところと悪いところ

キーフレーズによるタグ付けの良いところは、まずタグ自体の意味が明確になることでしょう。

例えば 「アイスコーヒー」 は 「アイス」 と 「コーヒー」 にバラすことなく、「アイスコーヒー」 というタグになり、「東京駅」 は 「東京」 と 「駅」 ではなく、「東京駅」 というタグ付けです。タグそのものの意味がリッチになります。

それからタグ毎のリンクを表示している場合、単語レベルのタグ付けではリンクが場合によっては膨大な数になってしまいます。

これにより、もしかしたら無駄な PageRank の分配が行われてしまうことが考えられます。キーフレーズにまとめることで、タグ数自体が減ることで SEO の点からより良いことがあるかもしれません。

以上が良いところと思われる点で、悪いところになりうるのは次の点ではないかと思います。

「アイスコーヒー」 を 「アイスコーヒー」 のままタグ付けしたい、という人はキーフレーズを使うと良いと思いますが、必ずしもそれが良い結果となるとは限らないのではないかと思っています。

例えば、キーフレーズによるタグ付けでは 「アイスコーヒーを飲んだ」 と 「アイスのコーヒーを飲んだ」 では、前者は 「アイスコーヒー」 というタグ付け、後者は 「アイス」 「コーヒー」 というタグ付けになります。しかし、形態素解析によるタグ付け(デフォルト) であれば、どちらも 「アイス」 「コーヒー」 という同一のタグ付けになります。

この場合、例えば関連文書を探すロジックを書きやすいのは、恐らく形態素解析によるタグ付けのほうになるでしょう。関連文書を探す場合は、同一カテゴリにあるかどうか、同じタグ付けをしているかどうか、などが文書の距離を縮めることになる場合が多いです。

従って、キーフレーズを使っていてお使いの関連文書探しプラグイン等がうまく動作しなくなる場合、もしかしたらこのキーフレーズに変更したことが影響しているかもしれません。

それから同様の理由で、単純にタグクラウドから文書を探す場合の精度も落ちることが予想されます

ダウンロード

Japanese AutoTag 0.2.15 は WordPress のプラグインの新規インストールから検索すれば出てきます。

WordPress をお使いの方はぜひ試してみてください。

ちなみに、使い始めるときは Yahoo! のアプリケーション ID を設定する必要がありますので、忘れずに設定してください。