ボリュームライセンスキーでの有効化

Volume Activation 2.0

ボリュームライセンスの仕組みが、Vista 及び Server 2008 以降変更されています。

Volume Activation 2.0 (ボリュームアクティベーション 2.0, VA2) というテクノロジです。

これまではボリュームライセンスのアクティベーションには、 Volume License Key (VLK) が使用され、これは無制限に製品を有効化できました。

しかし、VLK がひとたびインターネットに流出してしまうと、マイクロソフトはそれを検出し次第、 そのキーを無効化するなどしてきました。

二つのアクティベーション方式

VA2 ではこの問題を解決するために、二つのアクティベーション方法を取り入れています。

1つは Multiple Activation Key (MAK, 複数有効化キー)、もうひとつは Key Management Service (KMS, キー管理サービス) です。

MAK は VLK に似ているのですが、MAK は無制限のアクティベーションではなく、 アクティベーションできる数に制限があります。この数は、アクティベーションのたびに マイクロソフトに確認することで管理されます。

KMS は組織内のクライアント・サーバーシステムとして動作します。クライアントは、KMS に 問い合わせることによってキーを有効化し、クライアントそれぞれはマイクロソフトとは通信 しません。その代わり、KMS がマイクロソフトに確認しキーの有効性を確認します。

ちなみに、期限を越えてアクティベーションを行わなかった場合、以前は全くログオンできなかった のですが、新しい仕組みではログオンできるのですが、真っ黒のデスクトップになります。

以上が VA2 の概要です。

キー管理コマンド

新しく導入されたコマンドは次の通りです。

キーのインストール

> slmgr.vbs –ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX

ライセンスの状態確認

> slmgr.vbs -dli

ちなみに、ボリュームライセンスではない私の Vista で試すと次のようになりました。

> cscript %SYSTEMROOT%\system32\slmgr.vbs -dli
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.7
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

Name: Windows(TM) Vista, Ultimate edition
Description: Windows Operating System - Vista, RETAIL channel
Partial Product Key: T3X47
License Status: Licensed

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