IIS の構成のバックアップ
構成ファイルのバックアップ
IIS の構成ファイルはバックアップしておくことが可能です。
IIS 7.0 の管理用コマンドである AppCmd はバックアップをサポートしています。
IIS のバックアップは、なるべくこまめにとったほうが良いですが、特に次のタイミングでとっておくと良いと思います。
- IIS をインストールした直後
クリーンな状態を保存するためです。 - IIS に大きな変更を加える前
失敗した時に元に戻せるようにするためです。
この処理は管理権限で実行します。(参考: UAC と権限の昇格)
バックアップは簡単です。
次のように add backup オプションで appcmd を実行します。
C:\>%systemroot%\system32\inetsrv\appcmd add backup BACKUP object "20090402T204657" added
上記のように、日付と時間をもとにバックアップの名前がつけられます。
意味のある名前をつけたい場合は、backup の後に名前を指定します。
バックアップのリスト
現在採取されているバックアップは、次のコマンドで確認することが出来ます。
C:\>%systemroot%\system32\inetsrv\appcmd list backup BACKUP "20090402T204657" BACKUP "CFGHISTORY_0000000146" BACKUP "CFGHISTORY_0000000147" ...
バックアップのリストア
ある時点で取得した構成ファイルに戻すためには、バックアップの名前を指定して appcmd restore backup を実行します。
C:\>%systemroot%\system32\inetsrv\appcmd restore backup "20090402T204657" Restored configuration from backup "20090402T204657"
尚、バックアップファイルは %SYSTEMROOT%\System32\inetsrv\backup 以下にバックアップ名のディレクトリ以下に保存されます。