認証方法の設定
開発ばかりに目が行って、そういえば IIS の一番簡単な設定方法を紹介するのを忘れていました。 一番ポピュラーで簡単な方法は adsutil.vbs を使う方法です。 IIS 7.0 でも IIS 6.0 の互換性コンポーネントの ひとつとして利用できます。
AuthFlags の設定
IIS の認証方法の選択は AuthFlags というキーを設定することによって設定します。
AuthFlags には、「匿名認証」「Windows 統合認証」「基本認証」「ダイジェスト認証」そして「パスポート認証」それぞれに 割り当てられた値のビットマスク値が格納されています。
認証方式 | ビットマスク値 |
匿名認証 | 0x00000001 |
基本認証 | 0x00000002 |
ダイジェスト認証 | 0x00000010 |
Windows 統合認証 | 0x00000004 |
パスポート認証 | 0x00000040 |
個別構成キーによる設定
しかし、わざわざそのマスク値を調べてその値を AuthFlags にセットするより、 もっと簡単な方法がありますので、普通はそちらを使います。
以下の構成キーを設定することによって、それに応じた適切な値が AuthFlags に設定されます。
キー | 値 | 意味 |
AuthBasic | True/False | 基本認証 |
AuthAnonymous | True/False | 匿名認証 |
AuthNTLM | True/False | Windows 統合認証 |
AuthMD5 | True/False | ダイジェスト認証 |
AuthPassport | True/False | パスポート認証 |
例えば Windows 統合認証を有効にするには次のようにします。
> cscript adsutil.vbs SET W3SVC/1/ROOT/AuthNTLM False
これによって、AuthFlags が適切な値に更新されます。