mod_pagespeed の利用 ~ Web サイトの最適化
mod_pagespeed とは?
Google は 2009年に 'Make the Web Faster' (Web をより速くする) イニシアティブの一環として Page Speed の提供を開始しました。これは、開発者にウェブページをスピードアップする方法を示すためのツールです。 Page Speed が示す方法に従って、ウェブサーバーの設定、HTML、JavaScript、CSS そして画像などを変更することによって、 Web サイトの最適化を行うことができます。
尚、Page Speed を活用した Web サイトの最適化方法については、Web サイトを最適化する 21 個の方法 としてまとめていますので興味のある方はご覧ください。
2010年11月3日(アメリカ現地時間)、Google は Apache HTTP サーバー用の mod_pagespeed というモジュールを公開しました。 これはウェブサイトの最適化を自動化するためのものです。
Google の発表では、多くの場合でロードタイムが最高 50% に短縮できたそうです。
mod_pagespeed の主な機能
mod_pagespeed は以下の点で、ウェブサイトを最適化します。
- キャッシュの最適化
- ラウンドトリップ時間の最小化
- ペイロードサイズの最小化
- ブラウザ・レンダリングの最適化
詳細については、mod_pagespeed の設定方法に関するページ (Using mod_pagespeed) に詳しいようです。
mod_pagespeed が特に役に立つ状況
Google の発表では、mod_pagespeed によって非常に簡単に最適化できる場合として以下を挙げています。
- CMS (Content Management System) システム自体の変更を加えることなく、CMS によって提供されているページの最適化が可能
- 画像の必要なバイトだけを提供するような場合の画像の再圧縮
- いつでも画像をアップデート可能にしつつ、ウェブサイト内のロゴや画像のキャッシュライフタイムを伸ばす
サポートしている環境
現在 mod_pagespeed は i386, x86-64 ビットシステムのダウンロード可能なバイナリが用意されており、CentOS/Fedora、Debian/Ubuntu 系でテストされています。
現在のところ、mod_pagespeed は Apache 2.2 のみに対応しており、それ以前のバージョンに対応する予定はないそうです。
尚、mod_pagespeed は以下のハンドラで構成されています。(1) mod_pagespeed_resource_generator (最適化されたリソースを提供)、 (2) mod_pagespeed_statistics (スタートアップ時からの統計を表示)、(3) mod_pagespeed_beacon (ページのレイテンシーを計測する)
設定方法等については、追々記事をまとめようと思います。