タグ自動生成 WordPress プラグイン 0.2.6 ~ PHP4 に対応しました

先日、タグを自動的に生成する WordPress プラグイン 「Japanese AutoTag」 というのを作り公開しました。

WordPress.org のプラグインディレクトリにも登録申請をして無事承認されたので、WordPress の管理画面にある 「プラグイン」 メニューからどなたでも利用可能です。(もちろん無料)

さて、公開したところすぐに当ブログのコメントにて 「PHP4 では動かない」 とご指摘をいただきました。

XML のパースに利用していた SimpleXML が PHP5 からしか利用できないため、PHP4 では実行ができないということです。

そこでさっそく本日、PHP4 でも実行可能とするために、テスト環境を用意し実装を変えました。

テスト環境として用意したのは PHP 4.4.8 です。コードを書き換え、もとの PHP5 の環境とこの環境の両方で動作を確認して、先ほど無事 0.2.6 としてリリースしました。

ぜひ、PHP4 の環境の方にも使っていただければと思います。

Japanese AutoTag

サポートバージョンについて思ったこと

“PHP4 で動かない” とご指摘をいただいたあと、正直、「PHP5 になって随分経つし、PHP4 のサポートって、どれだけ重要なものかな?」 と迷ったのも事実です。

しかし WordPress の要件をみると、WordPress はちゃんと PHP4.3 以上をサポートし、バージョンアップに伴うリスクに対する理解を示し、それに対応する努力をしていると明記しています。[WordPress Requirements]

WordPress 本体は、そうした設計思想の元広いプラットフォームに対応するよう作っているのに、そこに組み込むプラグインがサポートしていないのでは、これは怠慢に他なりません。私もちゃんと PHP4 もサポートする他ない、と思うにいたりました。

私はプロフィールに書いたとおり、私は以前マイクロソフトで IIS の不具合の修正を担当していました。

IIS のコードを直すだけではなく、何か問題があった場合、 「これは本当に不具合かどうか」 とか 「この問題に対処すべきか否か」 という判断も行っていました。マイクロソフトでは、メジャーバージョンのいくつ前までサポートする、とか、そういうライフサイクルは決まっています。したがって、それを踏まえて 「直すべきか、直さないべきか」 という判断が行われます。

しかし、今回はマーケティング戦略的な観点ではなく、ひとつのソフトウェアの設計思想が、不具合に対応するかどうかのひとつの指針となった点で、私には大変新鮮な感じがしました。

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