EXIF 情報を一括削除する方法など - jhead の使い方

デジカメで撮影した画像ファイルに含まれる撮影日時や撮影したカメラの機種や設定などの情報は、 「EXIF 情報」として画像ファイル内に含まれています。(EXIFはイグジフと読みます)

iPhone や Android に代表されるスマートフォン等、GPS機能付きの機器で撮影した写真には、設定によっては撮影した場所まで記録される場合がありますので、 撮影してすぐに画像をウェブサイトやブログに掲載すると、うっかりいろいろな情報を流出させてしまうことになりかねません。

そこで、画像を公開する前には不要な EXIF 情報が含まれていないか確認し、不要ならばそれを削除するべきです。

ここでは、JPEG ファイルの EXIF 情報を操作する jhead というツールのインストール方法と使用方法を紹介します。

jhead のインストール

Windows

jhead の Web サイト (http://www.sentex.net/~mwandel/jhead/) から jhead の実行可能ファイル (exe) がダウンロードできます。

ダウンロードしたらすぐに実行可能です。jhead をそれ用のディレクトリに置いて、そのパスを環境変数 PATH に追加すれば OK です。

Linux

Ubuntu では次のコマンドでインストールできます。

$ sudo apt-get install jhead

必要に応じて libjpeg-progslibjpeg8 もインストールされます。

jhead の使用方法

詳しくはヘルプなりドキュメントをみていただくことにして、ここでは EXIF 情報の削除方法と、コピー方法を説明します。

EXIF 情報の削除方法

次のコマンド・オプションで、EXIF 情報を完全に削除できます。

jhead -purejpg ファイル名.jpg

一括変換を行う場合には、*.jpg などを指定できます。

EXIF 情報のコピー方法

上のコマンドは EXIF 情報を削除する方法でしたが、逆に、削除せずに保存したい場合もあります。 しかし、画像加工ソフトでEXIF情報が意図せずに削除されてしまうということはよくあることです。

画像を加工する前にオリジナルの画像(JPEGファイル)のバックアップを作成しておき、 画像を加工後、バックアップされた画像からEXIF情報をコピーしてくることでEXIF情報を復元できます。

コマンドは次のように -te オプションに EXIF 情報のコピー元のJPEGファイルを指定します。

jhead -te EXIFコピー元ファイル EXIFコピー先ファイル

-te オプションは一括変換にも対応しています。

例えば org という名前のディレクトリにオリジナルのファイルを保存しておき、 そこから同じファイル名のファイルにEXIF情報を一括コピーする場合は、次のようにします。

jhead -te "org/&i" *.jpg

ちなみに、-te オプションに上の方法で &i を指定する場合は, 二重引用符 (") を忘れず指定してください。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。SNS 等でこの記事をシェアしていただけますと、大変励みになります。どうぞよろしくお願いします。

© 2024 Web/DB プログラミング徹底解説